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気になる症状と病気

男性がかかりやすいがんのランキング

公開日:2023.08.14

日本人の2人に1人はがんになると言われている現代。特に男性はがんになりやすく、日本人男性が一生のうちにがんと診断される確率は65.5%で、女性の51.2%を超える数値となっています。また日本人男性ががんで死亡する確率は26.2%であり、こちらも女性の17.7%を上回っています。がんの死亡率を下げるためには早期発見・早期治療が重要であり、そのためには男性がかかりやすいがんについて正しい知識を得ておく必要があります。男性がかかりやすいがんの種類や、がんになりやすい年代について確認していきましょう。

1.男性はがんで死亡する率が高い

がんは性別や年代に関わらず発症する可能性がある、非常に身近な病気です。さらに男性は他の死因と比べてがんによる死亡者数が多い傾向にあります。では、男性は主にどのようながんを発症しやすいのでしょうか。まずは、男性がかかりやすいがんの種類と傾向について紹介していきます。

1.1男性はがんで死亡しやすい

冒頭で述べたとおり、男性は女性よりもがんで死亡する率が高いです。厚生労働省の資料(※1)によれば、がんは2022年における日本人男性の死因の第1位で、2位の心疾患(高血圧症を除く)や、3位の脳血管疾患と比較しても、かなり高い死亡率となっています。

死亡数(人)死亡率(人口10万対)
悪性新生物<腫瘍>223,285376.4
心疾患(高血圧症を除く)112,948190.4
脳血管疾患53,18189.7

なお、女性は死因の1位(162,502人)ががんであることは男性と同様であるものの、2位(129,561人)は老衰という結果でした。

また現代は日本人の2人に1人ががんになる時代と言われており、2019年には男性56万6,460例、女性43万2,607例が新たにがんと診断されています。

【出典】
※1:厚生労働省 「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai22/dl/gaikyouR4.pdf

1.2 男性がかかりやすいがんと死亡者数の傾向

男性がかかりやすいがんには、男性特有のがんである前立腺がんのほか、大腸がんなどが挙げられます。それぞれのがんがどの程度発症しやすいのか、詳しく見ていきましょう。

以下は、男性が罹患した上位5つのがんと、死亡者数が多かった上位5つのがんについて、国立がん研究センターのデータ(※2)をもとにまとめたものです。

罹患者数(2019年)死亡者数(2021年)
1位前立腺
2位大腸大腸
3位
4位膵臓
5位肝臓肝臓
注)大腸を結腸と直腸に分けた場合、罹患者数の4位が結腸、5位が直腸。また死亡者数の4位が結腸、7位が直腸。

最も罹患者数が多いがんは、男性特有のがんである前立腺がんです。しかし前立腺がんは罹患者数が多いものの、死亡者数の上位5位にはランクインしていません。

前立腺がんの次に多いのは大腸がんと胃がんで、こちらは死亡者ランキングでも同様に2位と3位に入っています。次いで罹患者数が多い肺がんと肝臓がんも死亡者数ランキングに入っていることから、男性が発症しやすいがんは致死率が高く、どのがんにおいても早期発見・早期治療が重要だと言えます

【出典】
※2:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor2

※2:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor1

2.  男性の罹患者数が多いがんのランキング

男性がかかりやすいがんには、前立腺がんや大腸がんなどの他に、どのようなものが挙げられるのでしょうか。ここからは、男性の罹患者数が多い上位10位のがんを、ランキング形式で紹介します。

以下の表は、男性の罹患者数が多いがんについて、国立がん研究センターの2019年のデータ(※3)をもとにまとめたものです。

部位人数
1位前立腺94,748人
2位大腸87,872人
3位85,325人
4位84,325人
5位肝臓25,339人
6位膵臓22,285人
7位食道21,719人
8位腎・尿路(膀胱除く)20,678人
9位悪性リンパ腫19,311人
10位膀胱17,498人

それぞれの罹患者数に注目すると、1位の前立腺がんの罹患者数は9万5,000人近くという数字でした。次ぐ大腸がんや胃がん、肺がんは前立腺がんほどではないものの、罹患者数はいずれも8万人超で、非常に発症しやすいがんと言えます。

罹患者数ランキングの1位から4位にランクインするがんは、特に注意する必要があるでしょう。中でも大腸がんは、年齢に関係なく発症する可能性が高いがんです。65歳頃から罹患者が急増する前立腺がんとは異なり、大腸がんは35歳頃から増加傾向にあります。

なお前立腺がんを始めとした男性がかかりやすいがんの概要については、「詳しく知りたい!男性のがん」にて詳しく解説しています。がんの特徴や症状について知りたい場合は、こちらの記事もご一読ください。

【出典】
※3:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor2

3.男性ががんになりやすい年代

では、男性はどのくらいの年代でがんを発症する人が多いのでしょうか。以下は、厚生労働省が発表した、「性・年齢階級別にみた主な死因の構成割合」の男性の割合を示したものです(※4)。グラフのうち、水色で塗られているのが悪性新生物<腫瘍>(がん)の割合です。

性・年齢階級別にみた主な死因の構成割合

グラフの水色の部分を見ると分かるように、がんで死亡する人のピークは65歳から69歳前後となっています。ただし若い世代だからといって安心できる訳ではなく、がんで死亡する人は30代から40代にかけて徐々に増加しています。若い世代でもがんで死亡するリスクが存在することを知っておきましょう。

【出典】
※4:厚生労働省 「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai22/dl/gaikyouR4.pdf

4. 男性におけるがんの生存率

ここからは、「2.  男性の罹患者数が多いがんの最新ランキング」にて取り上げた、上位10位のがんの生存率(※5)を紹介していきます。

なおここで紹介する生存率は、5年相対生存率と呼ばれるものです。がんと診断された人のうち、5年後の生存率を表すもので、100%に近いほど治療によって生命を救えるがんであることを意味しています。

罹患者数部位生存率(5年相対)
1位前立腺99.1%
2位大腸72.4%
3位67.5%
4位29.5%
5位肝臓36.2%
6位膵臓8.9%
7位食道40.6%
8位腎・尿路(膀胱除く)70.4%
9位悪性リンパ腫66.4%
10位膀胱76.5%

前立腺がんは罹患者数が最も多いものの、生存率は100%近い数値となっています。早期発見・早期治療を行えば、治る確率が非常に高いがんと言えるでしょう。また大腸がんや胃がんの生存率は前立腺がん程ではないものの、7割程度の数値です。前立腺がんと同様に、早期発見・早期治療が重要と言えます。

一方肺がんや膵臓がんの生存率は低く、肺がんは30%程度、膵臓がんに至っては10%を下回っています。
肺がんは、慢性閉塞性肺疾患や喫煙などによって発生リスクが高まるがんです。また膵臓がんは、生活習慣病である糖尿病や肥満、飲酒や喫煙などによって発生リスクが高まります。そのため、生存率をアップさせるためには、定期的な検診を受けると同時に、生活習慣の見直しも重要です。

【出典】
※5:全国がん罹患モニタリング集計 2009-2011年生存率報告(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター, 2020)
独立行政法人国立がん研究センターがん研究開発費「地域がん登録精度向上と活用に関する研究」平成22年度報告書
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor3

5. がんを治療するためには早期発見が重要

日本人男性の2人に1人が発症すると言われているがん。男性は女性よりもがんによる死亡率が高く、罹患者数の多い肺がんや肝臓がんは、特に生存率が低いがんでもあります。

なおがんには喫煙や飲酒などの生活習慣が関わっていることが分かっており、がんで亡くなった人のうち、男性で約30%、女性で約5%はタバコが原因だと考えられています。また一日あたりの平均アルコール摂取量が、純エタノール量換算で23g未満の人に比べ、46g以上の場合で40%程度、69g以上で60%程度がんになるリスクが高くなることが分かっています。

症状が出てから受診すると、がんが進行してしまい、治療が難しいケースもあります。がん検診は、科学的な方法によりがん死亡率の減少が検証されています。禁煙や節酒など生活習慣を見直すとともに、症状がない段階から検診を受け、早期発見に努めましょう。


<編集部より>
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≪執筆者プロフィール≫
ライター・タケウチ ノゾミ
フリーライター・編集者。医療、介護、ビジネスを中心に幅広いジャンルの記事を執筆。
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参考

※当記事は、2023年6月に作成されたものです。
※医師の診断や治療法については、各々の疾患・症状やその時の最新の治療法によって異なります。当記事がすべてのケースにおいて当てはまるわけではありません。

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