心身の健康を高める

日頃から災害への備えをしておこう

公開日:2024.02.06

地震や豪雨などの自然災害は、いつ、どこで起きるかわかりません。いざというときに慌てないためにも、日頃から防災知識を身に付けておくことが大切です。基本的にどんな備えをしたらいいのか、見ていきましょう。

1.「非常用持ち出し袋」の準備はできていますか?

地震や水害などの自然災害が発生した場合、電気やガス、水道、通信などのライフラインが止まってしまう可能性があります。こうした事態になっても自宅で生活できるように、飲料水や非常食などを備蓄しておきましょう。自宅が危険な場合は、避難所や安全な地域の親戚、知人宅に避難することも一案です。

自宅から避難先に行く場合に必要なのが、「非常用持ち出し袋」です。避難所生活に必要な物をリュックサックなどに詰めておき、いつでも持ち出せるように備えておきましょう。

「非常用持ち出し袋」の中身は、性別や年齢、家族構成、生活スタイルによって異なります。避難生活の必需品の他に、自分や家族に何が必要かを考えて、普段から準備しておきましょう。

災害時に備えたい備蓄品の例

□飲料水 

一人1日3リットルを目安に、3日分を用意しましょう。

□食品 

ご飯、レトルト食品、ビスケット、板チョコ、乾パンなど、一人最低3日分の備蓄をしておきましょう。

□カセットコンロ

□マッチ、ろうそく

□トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど

□下着、衣類

□飲料水以外の水(水道水を入れたポリタンク、お風呂の水をいつもはっておく) 

※物を洗ったり、トイレの水を流したりするために使います。

非常用持ち出し品の例

□飲料水

□食料品 (レトルト食品、缶詰、チョコレートなど)

□貴重品 (預金通帳、印鑑、現金、キャッシュカード、クレジットカード、健康保険証、マイナンバーカードなど)

□衛生用品(ウェットティッシュ、マスク)、救急用品

□携帯トイレ

□衣類・下着

□洗面用具

□携帯ラジオ、予備電池、懐中電灯

□防寒対策品(毛布、冬用寝袋、使い捨てカイロ)

*年齢・性別・家族構成に合わせて、必要なものを足しましょう。

2.部屋の安全対策をしていますか?

大地震に備えて、以下の点に注意して、部屋の防災対策をしましょう。

●寝室や子供部屋にはなるべく物を置かない

●出入り口をふさがないように、家具の向きや配置を工夫する

●家具を壁に固定するなど、転倒防止対策をする

●手の届く所に、懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを備えておく

3.安否確認の方法や集合場所を家族で決めていますか?

災害時は電話やインターネットがつながりにくくなるため、安否確認の方法や集合場所などを家族で話し合っておきましょう。

また、安否確認については、主なものとして以下の3つがあります。使い方を知っておきましょう。

災害用伝言ダイヤル171」にかけて音声を録音・再生

「災害用伝言板」携帯電話のインターネットサービスを活用し、安否を文字情報で登録

●「災害用伝言版web171」パソコンやスマートフォン等から固定電話や携帯電話の電話番号を入力して、安否情報を登録・確認

※詳しくは、総務省「災害用伝言サービス」をご覧ください。

4.心の健康(メンタルヘルス)を守る対策も取りましょう

大規模な災害が発生すると、マスメディアは災害の悲惨さを大きく繰り返し報道するため、ニュースを見るのがつらくなってしまったり、不安になってしまうこともあると思います。ティーペックでは、メンタルヘルスの不調を感じたときに、心理カウンセラーに相談できる『メンタルヘルス カウンセリングサービス』をご提供しています。お勤めの企業・健康保険組合や生命保険の付帯サービスなどで、サービスをご利用できる場合があります。冊子やチラシ・Webサイトから、サービスが利用できるかどうかを確認してみてください。

<編集部より>

『「ひとつずつ、できることから」~大災害等、衝撃の強い出来事を体験した時~』も併せてご覧ください。

また、地震や豪雨などの自然災害で被災された当事者はもちろんのこと、その家族、支援者の方など、各地で不安な思いをされている方に対して少しでも役に立つ情報として、厚生労働省から心のケアなどに関する情報提供がされています。

・厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳 ※「被災者に対するこころのケア(被災者やその家族、支援者などの方へ)」

https://kokoro.mhlw.go.jp/victims/

 

・厚生労働省 「被災地での健康を守るために」

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/hoken-sidou/disaster.html


厚生労働省 e-ヘルスネット 「災害とこころの健康」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-06-002.html


一般社団法人日本トラウマティック・ストレス学会では、テレビやSNS等で惨事報道を見て、不安やストレスを感じてしまっている方に対しての留意点を紹介しています。心の健康を維持するために、惨事報道と関わる工夫が推奨されています。

一般社団法人日本トラウマティック・ストレス学会「惨事報道の視聴とメンタルヘルス」

https://www.jstss.org/docs/2022030300033/file_contents/sanjihoudou.pdf

原稿・社会保険研究所Copyright

参考

※当記事は、2024年2月に作成されたものです。
※医師の診断や治療法については、各々の疾患・症状やその時の最新の治療法によって異なります。当記事がすべてのケースにおいて当てはまるわけではありません。

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