疲れがなかなか抜けないときは、食べ物でもサポートを。疲労回復にいい栄養がつまった、おかずにもなるボリュームサラダをご紹介します。(以下、専門家監修による記事です)
目次
1.渡り鳥の疲労を回復させる「イミダペプチド」
仕事や家事が忙しくて休日でもゆっくりできなかったり、睡眠時間が十分に取れなかったり…。そんな毎日でたまった疲れの回復に一役買ってくれるのが、疲労に効果が期待できる食材です。
まず、おすすめなのが鶏むね肉。抗疲労成分の「イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)」が豊富に含まれています。
イミダペプチドは、渡り鳥や、カツオやマグロなどの回遊魚といった、長時間動き続ける動物が持っている成分。大阪市立大学大学院の研究では、イミダペプチドを摂ることで、疲労感の抑制や身体的パフォーマンスの低下の抑制に有効なことがわかっています。
2.疲れる前にも摂りたい「クエン酸」
また、梅干しやレモンなどの柑橘類といった酸っぱい食品に含まれる「クエン酸」も、エネルギーづくりに働く成分です。
まず活動前にクエン酸を摂ると、体内でエネルギーをつくる「クエン酸回路」を活性化し、エネルギーを効率的につくって疲れにくくしてくれます。
そして活動後には、身体にたまった疲労物質を分解する作用が。つまり、疲れの予防・回復の両方に働く成分なのです。
3.グリルチキンサラダのつくり方
そこで今回ご紹介するのは、疲労回復をサポートする鶏むね肉とレモンを組み合わせたサラダ。野菜に豊富なビタミン類も疲れに働きます。
デパ地下で売っているような“デリ風サラダ”だから、これ一品で食卓が豪華に!
グリルチキンサラダ
【材料(2 人分)】
- 鶏むね肉 … 1枚(250g)
- パプリカ(赤、黄) … 各1/2個
サニーレタス … 3~4枚
- 玉ねぎ…1/8個
- 酒、みそ…各大さじ1/2
- 塩、こしょう…各少々
- オリーブ油 … 大さじ1
[A]
- レモン汁 … 大さじ2
- オリーブ油 … 大さじ1
- おろしにんにく … 小さじ1
- 砂糖 … 小さじ1/2
- レモン(無農薬)の皮の細切り… 少々
- 塩、こしょう … 各少々
【作り方】
- 鶏むね肉をポリ袋に入れて、酒、みそ、塩、こしょうを加えてもみ込み、30分以上おく。パプリカはタテ1cm幅に切る。サニーレタスはちぎる。玉ねぎはスライスする。Aをよく混ぜてドレッシングを作る。
- フライパンにオリーブ油を熱し、鶏むね肉を中火で両面に焼き目がつくまで焼く。パプリカも同時に焼く。ふたをして5~6分、鶏肉の中心に火が通るまで焼き、そのまま冷ます。粗熱が取れたら食べやすい大きさにスライスする。
- 器にサニーレタス、玉ねぎ、パプリカ、チキンをのせ、ドレッシングをかける。
糖質控えめでヘルシーなのに食べ応えはバッチリ。主食がなくても満足できて、ダイエット中の人にもおすすめです。
原稿:株式会社セントラルメディエンス コミュニケーションズCopyright
≪監修者プロフィール≫
清水加奈子
管理栄養士、料理家
国立北京中医薬大学で学び、国際中医薬膳師の資格も持つ。多数のメディアでレシピの提案や監修を行い、簡単においしく作れるレシピに定評がある。
参考
- 大阪市立 大学大学院 医学研究科 疲労医学講座「最新トピックス『イミダペプチド成分について』」
https://www.med.osaka-cu.ac.jp/fatigue/topics/imidapepuchido.html - 大阪市立 大学大学院 医学研究科 疲労医学講座「最新トピックス 『研究業績』」
https://www.med.osaka-cu.ac.jp/fatigue/topics/gyoseki.html
※当記事は、2023年8月に作成されたものです。
※医師の診断や治療法については、各々の疾患・症状やその時の最新の治療法によって異なります。当記事がすべてのケースにおいて当てはまるわけではありません。
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