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「でるでる足首つかみ」でガンコな便秘が快便に【医師監修】

トイレでひねるポーズをするだけで便秘解消が期待できる、簡単なメソッドをご紹介します。毎日行うことで「便秘腸」から「でるでる腸」に、身体を整えていきましょう。(以下、医師監修による記事です)

1.「ねじれ腸」が便秘の原因に

便秘の原因には、食物繊維の不足などいくつかありますが、そのひとつが「ねじれ腸」です。
体内にぎゅうぎゅうに詰まっている腸はねじれやすく、一説には日本人の8割以上が「ねじれ腸」だとか。


腸にねじれがあると、ねじれた場所を便が通過できずに留まってしまうことで便の水分が腸壁からどんどん吸収されてしまいます。その結果、便が硬くなり、さらに出にくくなるという悪循環に。
こうして便秘が続くと腸内環境が悪化し、肌荒れや免疫力低下、さらには大腸がんのリスクも高まります。

2.体をひねると、腸のねじれがゆるむ

腸をひねる動きをする女性

便秘の原因となる、腸のねじれ改善に効果的なのが、便座に座った体勢で体をひねり、足首をつかむ「でるでる足首つかみ」というポーズです。


腸は柔らかいので、体を少しひねると、ねじれがゆるむのだそう。同時にその刺激により腸の動きが活発化。つまった便やガスが運ばれて、便が出やすい状態になっていきます。


また足首をつかもうとすることで、体が自然と前傾姿勢になります。肛門の直前の腸は、ふだん便が簡単に移動しないように直角の状態になっているもの。ところが体を前傾させるとその角度がゆるやかになり、ストンと便が降りやすくなるのです。


さらに足首には腸の状態を改善するといわれるツボ「三陰交(さんいんこう)」があります。ここを押すことで、でるでる効果がさらにアップ!一石三鳥のポーズが完成です。

3.でるでるポーズのやり方とコツ

●でるでる足首つかみのやり方

1)腰幅に足を開き、つま先立ちで座る
トイレの便座に座り、腰幅に足を開きます。足の指で立つようにつま先を立てると、より便が出やすい角度に。ロダンの「考える人」をイメージすると、ポーズが作りやすいかもしれません。


2)体をひねり足首をつかむ
体を前に倒し、上体をねじるようにひねって、左手で右の足首をつかみます。そのままの姿勢で5秒間キープ。
このとき、胃腸の不調によく効くといわれるツボの「三陰交」を親指でグッと押してみましょう。
三陰交は内くるぶしの骨から指4本分上で、スネの骨の側面にあります。ピンポイントで押すとズーンと痛みを感じる場所がツボです。

三陰交の位置の図解

3)交互に繰り返す
左手で右の足首つかみを5秒行ったら、次は右手で左の足首をつかんで5秒間キープします。交互に3セット行います。


スルリと気持ちよい快便を目指して、このポーズを毎日のトイレ習慣にしていきましょう。



原稿:株式会社セントラルメディエンス コミュニケーションズCopyright

≪監修者プロフィール≫

遠藤剛 医師

えんどうクリニック院長
胃腸・肛門科を専門とし、日本でも珍しい便秘外来を開始。便秘に関する数々の書籍や雑誌記事の監修を務める。

※当記事は、2023年8月に作成されたものです。
※医師の診断や治療法については、各々の疾患・症状やその時の最新の治療法によって異なります。当記事がすべてのケースにおいて当てはまるわけではありません。

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