肩こりに悩む人に共通するのが“手が短い”状態なのだそう。手が短いのは、コリにより肩や背中の筋肉が縮んでしまっているためです。手を伸ばすことで肩から腰まで、広範囲の筋肉をゆるめて肩こりを楽にする、とても簡単なエクササイズをご紹介します。(以下、専門家監修による記事です)
目次
1.血行不良で痛み物質がたまる
肩こりに悩む人は多いですが、特に近年はスマホの使い過ぎで肩こりを悪化させがち。肩こりが原因で、頭痛や吐き気などを引き起こすこともあるため要注意です。
同じ姿勢でデスクワークをしたり、スマホを使ったりすると、肩や腕、腰などの筋肉に疲労がたまります。すると身体は、傷んだ筋肉を回復させるために、周りの筋肉を収縮させて固定することで安定させようとします。これが、コリの原因に。
筋肉のコリによって血管が圧迫されると、血行が悪くなり、疲労物質や痛み物質が蓄積します。そのため、痛みや重さを感じるようになるのです。
2.肩こりの人は“手が短い”
肩こりに悩む人には、共通点が見られるといいます。それは“手が短い”状態。コリにより、肩や背中の筋肉が縮んでいるためです。
このように縮んだ筋肉をゆるめることが、コリの改善につながります。
背中には「広背筋」という、上腕部から、肩、背中、腰まで広くつながる筋肉があります。手を伸ばすと、この広背筋がグッと引っ張られて伸び、ゆるんできます。これにより、血行の滞りが改善され、肩こりや痛みが楽になっていくのです。
そこでおすすめしたいのが「ぐるぐる腕回し」のエクササイズです。腕をぐっと伸ばしながら回すことで、効率的に広背筋がゆるみ、肩こり改善に働きます。
3.「ぐるぐる腕回し」のやり方
ぐるぐる腕回しは、本当に腕をぐるぐる回すだけでOKです。簡単ですぐできますので、デスワークや作業、家事の合間にちょこちょこやってみてください。
肩こりだけでなく、猫背や腰痛にも効果が期待できます。
●ぐるぐる腕回しのやり方
- 背筋を伸ばして立ち、少し足を開きます。
- 左手をまっすぐ前に伸ばします。手のひらは内側に向け、指先を伸ばします。
- 右手で脇の下を押さえます。
- 左手を上から下へ向けて、7秒で7回、勢いよく回します。
- 続けて、下から上に向けて、7秒で7回、勢いよく回します。同様に反対側も行います。
※脇の下を押さえることで、姿勢が安定し、手が回しやすくなります。
腕回しは、できるだけ速く、勢いよく回すのが効果をアップさせるコツです。
毎日の習慣にして、肩こりをスッキリ楽にしていきましょう。
原稿:株式会社セントラルメディエンス コミュニケーションズCopyright
≪監修者プロフィール≫
高林孝光
アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長、柔道整復師
「手を伸ばす健康法」を考案し、10万人以上に施術している。メディア出演も多数。著書に『1日7秒手を伸ばしなさい』(ダイヤモンド社)『身長は伸びる!子どもはもちろん!大人になっても』(自由国民社)他。
※当記事は、2023年8月に作成されたものです。
※医師の診断や治療法については、各々の疾患・症状やその時の最新の治療法によって異なります。当記事がすべてのケースにおいて当てはまるわけではありません。
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